硝子乾板
次回の撮影で使用する硝子乾板の試作を一日。
液温や塗布の仕方や、乾燥から現像の仕方まで随分気を使うけれど、
その儚げな、結晶質な結像のフラジリティには人を魅了せずにはおかない"何ものか"が存在する様です。
例えば北原白秋の"青いトンボ"の様な、
哀切と美しさと不思議と、それら全てを「きりきりと 夏の雪駄で踏みつぶ」したくなる様な心地の
渾然となった思いでもあるかもしれません。
暗い小部屋に差す光は、つかの間の物語を紡ぎます。
自身の崩壊を内包する美しさ。
by K_Mutori
| 2013-02-13 02:21
| 写真機とレンズ