カーボン・ブラックの帳

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最近"黒"がとても好きになっています。それはもちろんバライタ紙上の銀粒子の黒であったり、ホットタイプ印刷の紙面に踊るカーボン・ブラックであったり、塗りの碗の文字通りの漆黒であったりするのですが、どれも本当に美しい。

元より絵を描いている際は"黒"ほど嫌いな色はありませんでした。サクラパステルの12本セットの時代から、最後まで残るのは必ず黒。このやっかいな色ときたら、他の色に混ぜた途端に全て沈んだ嫌な色にしてしまうんですから。ああ本当に、何でこんな色があるんだろう!

…でも浅はかでした。モノクロ写真のベルベットの様に豊かなグラデーション、メディウムで薄まっていない黒光りするインクと活字、茶室の影、山水画の五彩の墨。
まさに『美しきものの黒光りする唐突』とでも言うような。全てのものを沈めるその裡に、いくつもの輝かんばかりの幻想を秘めているのが黒なのですね。白ではあんまり残酷すぎて、やはり黒が良い。

今度、銅版画制作を再開しようかと考えています。これも黒ですがw
情報を伝える黒と白のあわいの面白さ。グーテンベルグに乾杯!
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by k_Mutori | 2008-09-04 00:42

モノクロームメインでの写真Blogです。


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